卒業アルバムの撮影を控え、小学6年生の男子生徒が金髪のままで来た
「髪、それで撮るの?」
と尋ねてみました。すると彼は、
「目立つからそれでいいってお母さんが…」
と答えました。しかし、その表情に少し違和感を覚え、
「本当はどうしたいの?」
ともう一度聞いてみました。すると彼は少し恥ずかしそうに
「黒くして撮りたい」
と本音を打ち明けてくれました。
そこで、彼の気持ちを汲み取って親に相談の連絡を入れたのですが、返ってきたのは
「見た目で判断するな!人権侵害だ!」
といった厳しい言葉でした。
このモンスター保護者の反応を受け、子ども自身の意見が無視されているのではないかと感じ、不憫に思わずにはいられませんでした。
私たち教師としては、子どもが卒業アルバムという大切な一枚にどんな姿で写りたいのか、できる限り本人の気持ちを尊重したいと考えています。
特に卒業アルバムは、一生残る思い出の品であり、子どもがその写真に納得できるようにしてあげたいのです。
しかし、親の価値観や思いが優先される中で、子どもが本当に望むことが叶わない場面があることを痛感しました。
見た目に関することは、子どもが成長する過程で自己表現として大切な要素です。
親子の価値観のギャップが生じたときに、子どもの気持ちに寄り添い、柔軟な対応を考えてもらえたらと願わずにはいられません。
こうした場面において、私たちがどう関わり、どうサポートしていけるか、教師としても今後の課題として取り組んでいきたいと感じました。
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