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「来年も先生がいい」と言われても感じる教師としての本音

「来年も担任は先生がいい」。子どもたちからそう言われることがあります。

一見すると教師として最高の褒め言葉に思えますし、実際に言われた瞬間は心のどこかで嬉しく感じることもあります。

でも、その感謝の言葉を聞いた後の私の反応はいつも同じ。

「ありがとね」とだけ返して、その気持ちは2秒後には心のゴミ箱行きです。

決して冷たいわけではありません。ただ、それよりももっと大切なことがあると強く感じているからです。

明日、私が教師を辞めることになろうが、最悪の場合、命を絶ってしまおうが、そんなことは関係なく、この子たちが未来に生きていくための知識や技術を身につけることのほうが何倍も重要だと思っています。

特定の先生に依存させることが、その子どもにとって本当に明るい未来を作るとは到底思えません。

むしろ、一人の教師に執着させることで、その子が新しい環境や出会いの中で柔軟に対応する力を奪ってしまうのではないかとさえ思います。

教師としての役割は、子どもたちがいつか自分の力で未来を切り開けるような準備を手助けすることです。

それ以上でも、それ以下でもありません。

教師の仕事は、子どもたちにとって最善の環境を整え、彼らが学び成長できるようサポートすることです。

教師が一人去っても、それに左右されることなく自立して歩んでいけるような力を育むことが、私たちの使命です。

それができて初めて、私たちは子どもたちの未来に貢献できたと言えるのではないでしょうか。

もちろん、「来年も先生がいい」と言われることが嬉しくないわけではありません。

それは子どもたちとの間に信頼関係が築けている証拠でもあります。

ただ、その言葉を鵜呑みにして子どもたちの期待に応えようとするよりも、彼らに依存ではなく自立を教えることが、本当に必要な教育だと思っています。

この仕事をしていると、感謝や期待の言葉に救われる瞬間もあれば、それが重荷に感じることもあります。

それでも、私は子どもたちがいつか「先生がいてくれたおかげで自分でやれる力がついた」と思えるような教師でありたい。

だからこそ、「来年も先生がいい」と言われても、ただ笑って「ありがとね」と返すだけなのです。

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